いま世界中の哲学者が考えていること


哲学書遍歴

どっかの本屋で見かけて,図書館で予約してやっと届いたので,読みました.


内容と感想は,後ほど.
ニュー・アカデミズムが流行った時期に大学生だったので,





てな感じの本を読んできました.大学生当時は(今より)細かい性格だったので,実は全部読了できなくて,割りと最近図書館で通読しました.昔に比べると少々分からないところがあっても,”まぁそのうち分かるかもねぇ”みたいな感じにしておくと,読書量も増えて,却って良いような気がします.
もう,10年早く気がつけば良かった.

とはいえ,この本は強烈でした.読みながら”さっぱり分からない”/”何が書いてあるんだろう?”/”こんなに分からないって俺は馬鹿?”/”ここまで分からないとSMの世界だなぁ”とか意味不明なことばかり考えて,読んでいました.
ということで,内容は全く説明できません.

以下は本題の”いま世界中の哲学者が考えていること”についてです.

技術(IT.バイオ)

技術の進化は人間を不幸にするか?っていう議論です.最近AIは再流行しているので,またこういう議論が出て来るが,あんまり心配しなくて良いんじゃない?って気がします.
火・文字・印刷・蒸気機関・ガソリンエンジン・原子力・コンピュータ・インターネット,これまでも色んな技術が発明されていますが,完全に人間の職業を奪うことはなかったというのが,一つと.職業が無くなると困るんだっけ?という命題を考える仕事が残るはずです.その仕事が終わったときには仕事をしていないと生きていけないという価値観自体がなくなっているのでは?と思ったりします.
バイオ技術の進展で,人間が死ななくなるかも?というのも,まぁそうなるかもしれませんが,私は皆さんが長生きするとしても,150歳位で自殺するような気がする.今の3倍生きていると,流石に”生きる”ことに飽きるような気がする.
不老不死が達成されることはそれはそれで結構なことで,永遠に”生きる”ことに飽きることがない方は,無限の時間を満喫して良い人生を送って頂ければよろしいかと.僕はきっと無理です.

資本主義

何が公正で豊かになる経済制度なのか?これもまぁ,ありがちな議論ですね.
80年~90年代に共産主義が崩壊(北朝鮮が残っているのかなぁ?)して,資本主義が勝利したぜ的に思っていましたが,冷戦時代の映画とかを見ていると,別に共産主義だけがダークなヒールだった訳でもなく,資本主義というか自由主義社会と言われているような社会でも結構ダークな世界があったようです.
ただ,AIとか技術革新が進んで人間が仕事をしなくても良い世界になると,労働の対価にお金をもらうという資本主義の根幹は結構ダメージを受けるような気がしていて,だからといって共産主義でもなさ気なきがするので,その時代にフィットした経済制度が必要になるのかも知れません.でも,きっと経済制度は”発明”すると共産主義のような人工物になっちゃって,人間生き方とは上手くフィットできなくて,だれかが考えた(発明した)制度に変わるんではなく,自然にみなさんが生きていくのに適した制度に収斂していくんだろうなぁ.と無根拠に予測したりします.

宗教

宗教はなくなるか?
必要なければなくなれば良いですが,あるなら,もっと他の宗教に寛容な宗教だけに淘汰されて欲しいです.
僕の理想形はひとり一宗教で,他人の宗教には関与しない世界が素敵です.

環境

地球は滅びるか?人類は滅びるか?
天文学的な時間スケールで考えると,どちらもYesになるので,あまり議論の余地がないですが,地球温暖化というトレンドが本当なのか?とかは確かに疑うというか客観視する必要があるんでしょうね.
クジラが絶滅するというのが,西洋の方々のヒューマニズムのバイアスがかかった思い込みだと,日本人の多くの人は思っているような気がしますが,正直事実は分からないです.この広い海に何匹クジラが居るのか数えるのは無理だし,その頭数が適切なのかどうやって判断するのか,さっぱり分かりません.
最近夏が暑いなぁ,とか,ゲリラ豪雨って本当に最近の出来事だっけ?とか,これも実感では暑いなぁとか雨が降ると酷いなぁとか感想ベースでは思いますが,これが地球環境の崩壊の序章なのか,それとも単なる誤差の範囲なのか,現時点で50年ちょっとしか生きてないし,150年以上生きるつもりもないので,数万年オーダーのトレンドを指し示しているのかどうかは分かりません.
PM2.5もテレビで騒ぐほど困りません.鹿児島に住んでいたこともありますが,桜島の火山灰の方が3桁位上回って不便だし,健康に悪そうです.

哲学って

読んでいて,あぁ哲学って境界領域の学問なのかなぁ?と思いました.(悪くいうとお荷物を背負い込むとか,ゴミ箱(笑))
色々考え込んでしまったり,仕事をしていたり,学問をしていると,”これってなんでなんだっけ?”とか”これって本当?”とか突き詰めてしまうようことがあります(少なくとも私は).
そういうことに白黒つけようとするのが哲学なのかなぁと思いました.
でも,この本を読みながら,”?”(疑問符)を付けて物を考えるという姿勢は正しいような気がしますが,結局答えがあるんだっけ?というとどうもなさ気な気がします.逆にあるとすると,少し気持ち悪い.
例えば”宗教はとはホゲホゲである”とか”技術の限界はかくあるべし”とか答えがあっても,きっと誰も納得しないような気がしますし,結局人間の営為にしか過ぎないので,時間軸で変動するような気がします.
ということで,哲学っていう学問は,きっと何かの答え求める学問ではなくて,考える行動そのもののことを指すのだろうなぁと思った次第です[1]

私の哲学というか信条

あまり一貫性のある人格・性格ではないので,”哲学”とか”信条”とか書くと,やってることと違うじゃんみたいなことは多々あるような気がしますが,まぁ思っていることとしては,

  • A)多様性は善
  • B)二項対立(善悪・真偽)な思考は悪

A)は,利害関係者だと,あまりこんな悠長なことは言っていられないことが多いですが,基本的には,この考え方を基本にしたいなぁと思っています.
一卵性双生児でも人間は違う行動をしたり,考え方を持ったりします.
LGBTな人や,宗教観・仕事観・人生観の範囲では,”多様であることを是とするだけでなく,善だ”と考えるようにしています.
とはいえ,こんな風に言っちゃうと,ヒトラーとかスターリンとか,所謂シリアルキラーな人を認めるのか?みたいな話にはなるんですが,こういう類の人間の行動の結果に対して”善”だと考えているわけではなくて,彼らも彼らなりの人格や考え方はあるのだろうし,それを理解しようとする姿勢を持っても良いとは思います.(共感して同じ行動にならないように気をつけつつ・・)
差別主義な人は,この考え方とは真逆な方向性なので,善なる多様性の範疇外になります.ってな感じなので,”多様性は善”という言い方自体がパラドキシカルな要素を含んでいますが,無矛盾な論理系をつくることにこだわるより,まるっとした考え方として,こう考えているということにしておいて下さい.
B)は,まぁ,そうですね.数学とか自然科学の世界では,命題が真か偽かが問題・課題になることが多いし,実際の生活のなかでもそういう局面は結構多いです.
専門家ではないですが,多値論理的な考え方に共感しています.学生時代にソフトウェアを作ったりした時に,ブール代数的な世界観とは違うものふれた気になった(勘違い?)せいかもしれません.
なにか命題が与えられると,それが正しいか間違っているか決めたくなる気持ちもわかりますが,あんまりその考え方が通用することって少なくて,真でも偽でもない”複数の何か”とか,0.9位真に近いとか,0.1位真とか,そういう状態の方が多いような気がしていて,あまり物事を決めつけないようにするという,哲学というよりは処世術なのかも知れません.

グダグタ書いちゃいました.

Search Inside Yourself ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

Search Inside Yourself Icon
Search Inside Yourself

4月に仕事が変わったのもあり,やはり少しストレスを感じていたのかも知れません.
瞑想をする頻度が増えました.
8時頃にオフィスに到着するですが,新しい会社は勤怠管理が厳しくて,会社のPCにログインしている時間と勤務表の時間が違うと注意を受けることになりますので,PCの電源だけ入れて,休憩室みたいなところに行って瞑想する時間を設けて,8時半に仕事開始.
というサイクルが出来上がっているせいかも知れません.
以前から幾つかの瞑想系のアプリを使っていたりするので,時々は瞑想していたのですが,オフィスが変わった効用とも言えます.

Search Inside Yourself

最近の瞑想ブームの火付け役な本なのかも知れません.
さっさと読んどけば良かったのかもしれませんが,図書館の待ち行列に入ってしまったので,やっと読むことが出来ました.
気になったキワードは,

  • 命が懸かかっているかのように呼吸する
  • 歩く瞑想
  • マインドフル・リスニング
  • マインドフル会話
  • ボディスキャン
  • 自己査定のためのジャーナリング(要はメモするってこと?)
  • 共感(Compassion)

という感じです.
”命が懸かっているかのように呼吸する”というのは,なんか良い表現かも知れません.
雑念を捨てなければいけないと気負って瞑想するとどうも上手く行きません.
呼吸は生きている限りしている行動だし,それに集中すること”だけ”を実践することで結果的に深い瞑想が得られることになります.

雑念という意味では,それが浮かぶことに否定的な気持ちになる必要はなく,そこからまた呼吸に意識を戻すこと自体が瞑想の鍛錬になるという指摘も印象深かったです.
筋トレってそういう風に,曲げたり伸ばしたりして筋肉をつけるよね?心も同じだよという論法.

瞑想・マインドフルネスにご興味のあるかは是非ご一読を.

ビジョナリー・カンパニー~歴史は繰り返すのか?~

http://www.disney.co.jp/

この画像にした理由はビジョナリー・カンパニーの良い例としてディスニーが挙げられていたからです.

久しぶりのビジネス書

よく出来た本だと思いました.
ビジネス書で良い本って,

  • 明確なテーマ(この本の場合,100年以上続いてある規模を維持しつづけた企業の特性はなにか?)があること
  • その分析手法が明確に記載されていて
  • その結論がある程度納得感・説得力がある.

ということになるような気がします.
最後の点は少し異論もありますが,基本的には正しいと思いました.

結論の中でなるほどなぁと思ったのは,

  • 「時を告げるのではなく,時計を作る」企業である.
    (組織化・永続化させる仕組み化に成功した企業がビジョナリー・カンパニー)
  • 「ORの抑圧」を跳ね除け,「AND才能」を持つ
    (”どれか”ではなく,”どちらも”ある程度できる選択をする企業であること)
  • BHAG(社運を掛けた大胆な・無謀な目標にチャレンジすること
  • 企業理念が明確で,その理念に心酔した社員で構成されること(カルト的であること)
  • 大量に試し,上手くいったことを残す

()内は少し私の解釈が入っているので正しくないかも知れませんが,興味のあるかたは原著を探ってみて下さい.

今でもこの条件は正しいだろう

ビジョナリー・カンパニーとなった企業の傾向として上記の条件があるのも正しいし,多くの条件は現在これからビジョナリー・カンパニーになりつつある,Google,Apple等の企業でもこれらの条件を意識した組織運営をしているのかも知れませんし,これから出てくる優良企業は少なくともこの条件は意識をして企業運営をしていくんだろうなとは,思いました.

今後ビジョナリー・カンパニーになる企業はこれだけで良いのか?

ここは実は謎ですね.
時代は変遷しますし,政治・経済状況は変化します.
多分に過去から現在に至るまでのコンテキストの中には戦争と地球環境の変化とか,そういったものが背景にあって,企業の顧客達が求めるものはそれらに影響されているはずです.
人口減少・高齢化とかいったトレンド以外にも今後,AIとかIoTとか医療技術の進化に伴い,顧客の求める世界観は変わってくるはずですが,それをキャッチして,「時計」にすることができるのに,上に挙げた条件”だけ”が有効なのかは,少し疑問です.
(何が足りないのかわかっていればこんなところに無駄なBlogを書かないで,とっとと起業する訳ですが・・)
22世紀にビジョナリー・カンパニーを分析してみると新しい条件が生まれているのかも知れません.

羊と鋼の森

久しぶりに小説を読む

読書は続けてはいるものの,あんまり感想を書かなくなりましたね.
何故でしょうか?あんまり分からないです.
仕事が忙しいせいですかね?
こうやって日曜日の朝にまとめて書いているわけですから・・
ということで,暫くビジネス書とか数学の本の本ばかりでしたが,久しぶりの小説でした.
2016年の本屋大賞受賞作.この賞を取る本は割りと外れないですね.

いい感じの文体

最初,あぁ村上春樹二世かぁ・・・という印象でしたが,読み進むとちょっと違うなぁと思い始めました.
上手く表現できないですが,ラビリンス感というのかなぁ(そんな言葉ない?)が,村上春樹の方が深い感じ.この本の作者宮下奈都さんの文体は,表面的には村上春樹と同じような感じの浮揚感があるけど,ストーリー自体が現実味がある感覚が強いような気がしました.
良い小説って基本的になにか没入感が,さっと頭の中に浮かんできます.そういう意味(上手さ)という意味では村上春樹に通じる部分があるように感じます.
ということなので,読みやすいし,ストーリーに入り込めて,”羊と鋼”の森をさまようことができます.

音楽の取り上げ方

あと好感度が高かったのは,やはり音楽の取り上げ方だと思います.
音楽に対する認識が私に近いような気がします.音楽ってメロティ・ハーモニー・リズムが三要素だみたいなことが,教科書に書いてありますが,私の感覚だと,”音”そのものです.
主人公が学校の講堂(体育館?)である調律師の”音”を聴いて打ちのめされる・感動して,自身が調律師を目指す決心をする,というのは文体の説得力以外に,なにか価値観の共有みたいなものがあります.
全体にそういう音楽に対する感覚の共有みたいな体験のできる読書経験でした.

ところで,こういう話題になると,その感覚がかなり乖離している人がいます.
そう,悪名高い”La La Land””セッション”の監督デイミアン・チャゼルさんです.
”La La Land”ではJazzこそが崇高な音楽で,人生を掛けるべき唯一の音楽で,他は大したことないぜとディスる感覚.
”セッション”は,音楽は鍛錬を積んだスーパー職人が奏でる”労作・マスターピース”が素晴らしい的な感覚.
”セッション”の価値観は,まぁそういう側面もあるかなぁ?とは思いますが,”La La Land”に至っては全く感覚が合いません.
と,話題が完全にそれていますが,どうしてもこの監督の映画だけは許せないわけでした.
とは言え,まぁよく出来た映画なので,きっと次回作も観て,また腹を立てるんだろうなぁと予想する次第でした.

そういう怒りを忘れたい方の読書は,こちらから.

読書:「<インターネット>の次に来るもの」

http://blogs.3ds.com/japan/beyondtheiot/

(近)未来を知りたいというのは不思議な行動ですが,読書って基本未知なことについて知見を得るための活動で,”{未知なこと}∋近未来”なので,自然な話しでもある.
そういう近未来の予測モノの本としては,以前カーツワイルのシンギュラリティの本を読みましたが,


正直いうと,本当か?という感想でした.時期を明示しない予測というのは,説得力に欠くのかも知れません.確かに”遠い将来”にシンギュラリティがやってくるのかも知れないですし,それを否定する材料も傾向もないですが,むしろ,

こちらの本のように,2050年位をターゲットに,「強いシンギュラリティ」ではなく「弱いシンギュラリティ」がやってくると予測する方が,(根拠はないですが)妥当な感じがします.
ただ,根拠があるないという意味では,カーツワイルの本(というか彼の説明ロジック)には,一応根拠が記載されていますが,こちらの”次にくるもの”の方では,根拠よりも過去からの技術トレンドを根拠にしている論調でした.ただ,技術の進展は,連続・非連続(あるいは,持続的・破壊的)な傾向も合わせもっているので,過去から未来を予測するのもまた難しいんだろうなぁと思います.
というわけで,結論はどちらの本も説得力は今ひとつだし,未来予測の本って基本は,過去のトレンドを総括する方に主眼(効用)があるんだろうなぁと思った次第です.

読書:「暗号技術入門~秘密の国のアリス~」

結城浩さんの本は基本分かりやすい.
さらさら読める.
ビジネスマンの作文法としても参考になると思う.

概念はほぼ理解しているつもりではいたが,公開鍵暗号を説明してくれた数学者の本


だと,合同式ってわかりにくいなぁ・・・というのが正直な感想だったが,この本の解説だと本当にわかったような気にさせてくれる.
とはいえ,合同式って基本剰余計算というか,時計のアナロジーでしかないんですが,これが何故に素因数分解の計算困難性とつながるのかは実はちゃんと説明できかったりします.

それでも,対象暗号,公開鍵暗号,一方向ハッシュ関数(チェックサムみないなの(笑)),メッセージ認証コード,ディジタル署名,暗号鍵,乱数,量子暗号(ついでに量子コンピュータ)とかなりボリュームのある内容にも関わらず,さらっと読めてわかった気にさせてくれる.著者の筆力は感嘆するしかないです.

最近はセキュリティというかなり曖昧語に加えて,個人情報保護法なんていう著作権法並の悪法があったりするので,こういう暗号技術の概要や,それを知ることでリテラシーが上がる・限界をちゃんと理解するということは生きていく上では重要なことだと思う.
SSL/TLSを使った暗号技術で通信経路の情報は秘匿できるけど,Amazonに登録しているカード情報が流出することを暗号技術で防げるわけではない,ってまぁ言われて見れば当たり前の話しなので,単にhttpsっていうキーワードだけですべてを信用してはいけないし,できない.
結局,ありとあらゆる情報を秘匿しては他人とコミュケーションは取れないし,取引もできないし,便利なサービスを受けることはできない.とてもステレオタイプな言い方だけど,所詮利便性と安全性のトレードオフ問題の中で,ある拮抗点に生きているだけなのだと,理解しておく必要はあるんだと思う.

ということで,今の世の中でネットを使ってそこそこ安全に生活したくて,そういったリテラシーを強化したいなぁとお考えの方のお買いモノはこちらから

読書:2017年2月の乱読

https://kinarino.jp/

しかし,こうやって並べてみると,まさに乱読だなぁ.
Chromeに”その本、図書館にあります。”っていうプラグイン(機能拡張?)をインストールしているので,最寄りの図書館に検索した本があるかをすぐに調べることができて,予約のリンクまで紹介してくれるので,どんどん図書館の予約が溜まっています.
でも,図書館の予約って結構先着が溜まっているので,実際に借りられる順番が回ってきたときには,完全に順不同.来た順に読むとまさに乱読ということになってしまいます.

雑談力が上がる話し方

ちょっと前の会社の飲み会で,同僚の人との会話が途切れ途切れになってしまうので,雑談力って大事かも?と思い始めてこの本を予約した記憶があります.
要は無駄話なので,気負わないこと.
結論をいうのではなく,なんでも良いから質問をすること.
困ったら天気のネタとか,最近どう?とかで良い.
っていう割りと当たり前のことを思い出させくれるような感じでした.齋藤孝さんの本を初めて読みましたが,よくできたマニュアル本のような印象でした.

チューリングの計算理論入門

チューリングマシンと,ノイマン型コンピュータの違いがちゃんと分かっていません.
おんなじなのかなぁ?
チューリング関係の本は結構読んだような気がしますので,それほど新しいネタはなかったような気がします.
情報理論(シャノン)のサワリのような内容は,情報理論を勉強中の私には少しありがたかったかも知れません.

誰が音楽をタダにした

この本は結構面白かったです.
MP3ができた経緯,違法ダウンロードが蔓延した経緯とかは,ある意味リアルタイムで経験していますので,知っているような気になっていましたが,実は結構知らないようです.
mp3を作った人たちがmpeg標準化とどう戦ってきたか,違法ダウンロードが蔓延したのはP2Pだけが問題だった訳ではなく,そもそも音楽産業・CD工場からの盗難.盗難のモチベーションは単にコミュニティで認められたかっただけ.
とか,こういうふうに整理されると,あぁこうやって一つの産業(CDで売る音楽産業)が死んだんだぁという,少しやるせない気持ちになります.
ただ,音楽産業自体も媒体販売というビジネス形態にこだわらないで,逆にネットを使った新しいお金の取り方を考え出すわけですから,産業が死んだという言い方はあまり正しくなくて,業態が時代合わせて変わったということなのかも知れません.
しかし,最近はCDが全く売れないので,ミュージシャンの方々はLiveという肉体労働が業務の大半を占めるようになって結構大変らしいですが・・・

Life Shift

この本は割りと新しいのではないでしょうか?

こちらの本と同じ著者.どちらの本も面白かったです.
“Work Shift”の方は働き方論が中心でしたが,”Life Shift”の方は人生論・人生設計論というところでしょうか?
人生50年といっていた時代と今では生き方が違うし,これから医療技術がますます進化すると,この本のいうように人生100年時代というは,もう次の世代の人々なのかも知れません.
僕の父が80歳代で健在なので,うまくいけば私も100歳まで生きるかも知れません.
以前,この本を読みましたが,100歳まで生きるとなると,二毛作どころか,三毛作・連作にならないといけない.
労働が苦痛だという世界観はあるかも知れませんが,これからは細く長く働くし,仕事も何回も変わらなければいけないし,必ずしもず~~っと労働(働く)し続ける必要もないのかも知れません.
これからちょうと次の仕事を探しているわけですが,少し世界観を広げられるような探し方をするべきなのかも知れません.
そんなこと言っても雇ってくれる人・企業次第ですが.

クリエイティブ・マインドセット

“クリエイティブ”という言葉の意味を考えさせてくれる本でした.
基本,リーン・スタートアップ的というかアジャイルな感じを重視することが”クリエイティブ”になることの一つのキーワードとして捉えている感覚です.
確かに,沢山の失敗をしないと,それなりの成功はないわけですから,単位時間にどれだけ失敗できるか?痛くない・致命的でない失敗をどうやって選択していくか,という割りと実践的な知識が書かれています.
病院に来る子供たちを安心させ,病院の人達の仕事を効率化させるというような難しい条件でも,MRIに海賊船の絵を書くというシンプルなソリューションで十分だし・コストも掛からない,そういうアイデアをどうやって出していくのか?そういうことができる人が,100歳時代の人生設計のできる人なのかもしれません.

獄中からの手紙

今年に入ってから,Eテレの”100分で名著”という番組を観始めています.
ただ今現在,この本の紹介をしてくれています.

以前,この映画を観ているので,実はガンジーという偉い人の人となりは知らなくもないのでしたが,こうやって本で読んで見るとまた違う感じがします.
やはりヒンズー教徒なので,使っている言葉はその関連の用語のようですが,語られている内容自体は特定の宗教に偏っているわけでもなく,素敵な感じがします.
“クリエイティブ・マインドセット”を読んだあとだったせいかも知れませんが,オープンな共生社会を目指そう的な思想なのかも知れません.でも禁欲的です.

アジャイル開発とスクラム

アジャイル本って山ほどありますが,この本は割りとまとまっている感じがします.
WFをディスる感じが弱いです.
よくアジャイルと無計画を混同している人を見かけますが,決してそんなことはありません.
目的のよく変化する状況でのプロジェクトマネジメントの手法で,上の本でも書いたようなクリエイティブさを追求することと,所謂QCDを両立することを目指しています.
でも,すべての開発がアジャイルでできる訳でもなく,この本の最後の方でも,”全体線表を細かく分けて,小さなプロジェクトをアジャイルで推進する”というのが実は中途半端ですが,正しいのかなぁと思ったりしました.

読書:2016/2017年末年始に読んだ本

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AD%E6%9B%B8
なんとなく,ブルーバックスの新書が読みたくなって図書館から借りているので,少しブルーバックスの割合が上がっているかも知れない.

暗号の数理


暗号の歴史から割りと平易に解説してくれる本.しかし流石に一松信の本なので,暗号関連の数式オンパレードはかなりきつかった.
どうも合同式って苦手なんだけど,暗号関連の数式には必ず合同式が出て来るし,”mod p”でpは素数って言われると,うーん,難しいと思ってしまう.
こういう時は結城浩に頼ろうということで,次回暗号関連の本は,

こらにトライする予定.

超越数とはなにか


ごめんなさい(って誰に謝っている?).この本は途中放棄になってしまいました.
超越数という概念はわかったのですが,代数的数じゃない数ということなので,例えばΠが超越数だということを証明しようとすると,背理法を使うことになります.ということだけはわかったのですが,代数的数だと仮定してから矛盾が出て来るまで大量の数式のオンパレードで,全部読みきれないということが分かってしまいましたとさ.
超越数の定義がわかったということと,例えばΠが超越数だと分かると,円と同じ面積をもった正方形は定規とコンパスでは作図できないという命題が等価だということがわかったということが,この本を読んだ収穫だと思うことにしました.

最高のリーダーはなにもしない


ということで,ちょっと数学関連の本にへこたれたので,ビジネス書です.
“How google works”で書かれていることの一般企業向けの内容のような気がしました.”How …”の方ではGoogleならではの理系技術者(スマート・クリエイティブ)にとってどうやって魅力的な企業であり続けるか?が書かれていますが,この本でもやはり従業員や社会(お客さん)にとってどうやってその企業を魅力的に見せるのか?という経営者にとって一番重要な命題をクリアするためのノウハウ本のような感じがしました.
各章のタイトルの付け方が秀逸なのですが,逆に章のタイトルに目が言ってしまい,内容を読んで見るとあたり前っていう気分になっちゃうところが,作者の目論見と合わなかったところなのかもしれない.タイトルはもう少し大人しくて良いかな?.でも,後で全部読み返さなくても各章のタイトルを眺めるだけで一冊読んだ気になるというのはありがたいかも知れない.

金鉱を掘り当てる統計学


データマイニングの手法を丁寧に説明してくれるし,初めて遺伝的アルゴリズム(GA)という単語の意味をちゃんと教えてくれる本だったような気がする.
考えてみると,CPUの性能はかなり上がっているし,HDの容量は昔MBオーダーだったのがGBが当たり前になり,最近ではTBのUSBメモリすらある時代なので,こういうデータ量に負ける知性では世の中を生きていくことは難しいのだろうなぁと素朴に思う.
統計学って,外れ値をあまり根拠もなく捨ててしまう価値観があって,実は嫌いだったりする.
とはいえ,むやみにすべてのデータから網羅的に分析をして知見を得たとしても,その知見で得る利得と,その知見を得るのにかかったコストがペイしないのは,産業的には駄目なんだろうなぁと思った.
思い返すと,ソフトウェアの作業を人月で測る価値観と,OpenSourceな価値観との競合なのかも知れないが,どちらも正しいような気がした.

読書:『ディジタル・ゴールド』~ビットコインの文化~

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ビットコイン

ビットコインという言葉自体は当然ながら知っているが,仕組みについてはいまいち理解できていない.
その昔P2Pという技術も少しかじったことがあるので,なんとなくは分かるので,まぁそのぐらいで良しとしていた.
この本の最後の付録みたいなところに解説があるけど,P2Pや暗号技術に明るくないと多分この解説で理解できる人は少ないと思う.(私も分からなかった)
こういう話はGoogleに聞くと答えが一杯出て来るので,そちらを御覧ください.
この本はそういう意味ではビットコインの仕組みの解説というよりは歴史に関する本.

リバタリアン

サトシ・ナカモトがその仕組みを発明して,オープンソースということで広まった経緯が詳細に描かれている.
どうもその思想的な背景には,リバタリアン,無政府主義的なものがあるらしいが,著者も指摘しているように現在のInternetは商用のもので,(公平ではないが)一定の組織がそのコストを負担して運用されていて,彼らはそのインフラにタダ乗りして活動している意味では,完全なリバタリアン・無政府主義が徹底できている訳ではない.
以前,伊藤野枝の本について書いたように,個人的にはこの手の思想とは肌が合わない.共産主義のユートピアは実現できると素晴らしいとは思うが,きっと実現しないしユートピアで人は不幸になるというジレンマがきっと起こると想像する.
オープンソースな人達は,この手のリバタリアン的な考え方を持っている人(例えば,リチャード・ストールマンとか,このビットコインを作った人達)と,企業のある戦略を担ってコミュニティに入っている人(Redhatとか)が居るように思える.
後者の人達は結構理解もできる.オープンソースという手段をどう自分の利益につなげるのかという命題に対する答えを模索している.ある種のゼロサム・ゲームなのかも知れないが,人間というか生き物はなにかを消費しないと生きていけない.というような価値観を最低限共有している感じがする.
後者の人達は,やはり理解ができない.自分が生きている基盤がどういう成り立ちなのかを理解しないまま,その矛盾点を論理的に追求することで,新しいソリューションやイノベーションという名の下に,既存のビジネスや生態系を破壊しているような感じがする.ハッカーというよりはクラッカー.

イノベーションは人間を幸福にするか?

結構難しい問題だけど,ちゃんと考えないといけない.
産業革命から始まって,資本主義が台頭して,共産主義が生まれ,ベルリンの壁とともに衰退.もっと古くは戦争の歴史のなかで物理学が果たした役割,数学が果たした役割.イノベーションは人間の生活を確実に豊かにしつつ,一方で負の側面を持っている.
オープンソースというイノベーションの手段を,思想と取り違えると,なにか間違った方向に進むのではないかと少し心配にはなる.
とはいえ,ユートピア思想や共産主義の思想,宗教がなくなっているわけではないところからすると,きっとこういう思想の生態系のようなものは存在していて,強者が生き残り,弱者が淘汰される世界,あるいは,ミツバチと花の蜜が共生するような世界のどちらかになるのかも知れません.

生態系といっても,恐竜が絶滅したように,かなり長い時間感覚で観ると,ゼロサム・ゲームなのかも知れません.

気がつくとビットコインとは関係のない話になってしまいました.