映画:ムーンライト〜幸福とはなにか?〜

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2016年のアメリカ映画.原題は勿論”Moonlight”.
今年2017年のアカデミー賞作品賞受賞作.”La La Land”との取り違えられ事件はやはり見ていても赤面だった.

結構良い映画でした

ラストのシャロンとパートナーのツーショットを観て,”人間の幸福とはなんだろう?”と考えさせらてしまいました.
非マイノリティな自分にとっては,”人間は社会的な動物である”という美辞麗句によりそって,社会と巧くやっていけることが幸せなのだと思っているし,実際周りの人間に迷惑をかけない,貢献するということで自分が幸せになっているような感覚を持つ.

幸福について書かれている本

この映画を観た前後に,


この本を読んでいたりした.
翻訳本なのでちょっと読みにくいし文章も乱雑な感じがするが,子供のいないロンドンの夫婦が幸福を求めてデンマークに移住する話が書かれている.
この夫婦も子供ができないということになにかマイノリティ的なマイナスの感情を頂いていたのだろうが,社会福祉の充実した北欧デンマークで充実した日々を送ることで,子供もでき,クリスマスをみんなで祝い,コーラス・グループで歌を歌ったり,と幸せな人生を謳歌しつつある顛末が描かれている.
この本にかかれていることは別段悪い話でもないが,ムーンライトの主人公のシャロンは,きっとデンマークに行っても,刑務所に行っても,ラストで寄り添ったパートナーと一緒にいても,なにか幸福感を感じることはないのでは?と思ってしまいました.
幸福は,ある程度の孤独(好き勝手に出来ること)と,周りに適度に仲間のいる社会性の絶妙なブレンドなのでは?と思ったりする.
マイノリティにとっての幸福は,そういう意味では困難を極めるのだろう.
黒人で性同一性障害を抱えて,学校で虐められ,マッチョなドラッグの売人になってしまうシャロン.生きてきた軌跡自体は黒人スラムで生きてきた人には有りがちな流れかも知れないが,黒人でなおかつ性同一性障害を抱えるという差異は,周りに寄り添う人を見つけることも困難なはず.結局長い人生で見つけたパートナーはたったひとり.
というラスト.この二人が寄り添う姿は,なにか打たれるものがある.

映画:しあわせへのまわり道

http://eiga.com/movie/82350/

2014年のアメリカ映画.原題は”Learning to Drive”.ストレートだし,原題の方が内容にもフィットしていると思う.
いい映画ですねぇ.こういうの好きです
セリフが良いです.主人公がインドのシーク教徒でアメリカに亡命してきた人だし,NYが舞台なので,英語自体は結構聞き取りにくいですが,まぁ分かるかな?
字幕が巧い訳だったような記憶もあります.
偏狭なトランプ主義ではないアメリカの良いところがとても表現されています.ハリウッド映画というバイアスもありますが・・・

さっきみたムーンライトだと,マイノリティがかなりショッキングというか,(ある意味)極端に描かれていますが,こちらも在米インド亡命人のシーク教徒ということでマイノリティではあります.ムーンライトほど極端ではないですが・・・
こちらの映画では,そういう極端なマイノリティというよりは,異文化というか異なる社会間の融和や,相互理解というテーマのような気がする.
もっと普遍的に人生を”How to drive”なのかも知れません.

人生は車の運転のように学習はできないですが,こうやっていろんな人と交わることで,少しづつ見えてくるものもある.
という意味では,ムーンライトよりは救われる内容だったかも知れません.
ちと,ムーンライトショックがデカかったかも知れませんが,この映画も良い映画だと思いました.オススメです.

映画:起終点駅 ターミナル

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2015年の日本映画.

尾野真千子の背徳

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以前もどっかでおんなじようなことを書いているかもしれないけど,尾野真千子の背徳感が半端ないなぁと,この映画を観て確認したのかも知れない.
朝ドラ”カーネーション”で不倫(とはいえもう旦那は死んでいたが・・)のエピーソードとかあったが,朝から濃い話だなぁとか結構印象に残っていた.
なんか,どうもこういうトラウマがありつつ,なにか心に闇を持っていながら,独特なバイタリティというか,生命可感のある女性を演じさせるとこの女優さんの右にでるとは居ないのかも知れない.

本田翼の謎

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CMとかでよく見る女優さんで,あまり印象に残っている人でもなかった.美人さんですが,色がないという感じ.
この映画だと,”お兄さんが同級生を妊娠させてしまい,同級生を実家に連れてきたので,実家をでたが,漢字もろくに読めないので,風俗で働いていた”ってな凄惨な物語をこの色のない女優さんが淡々と語ると,ちょっとドキッとする.
謎な女優さんです.

佐藤浩市って

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なぜか,三國連太郎さんの息子さんという印象がなくらない.
もうそんなことを思ってみる人はかなり少ないとは思うが.
三國連太郎さんも良い俳優さんでした.”釣りバカ日誌”まで出なくても良かったのに・・・とかは思いますが.
佐藤浩一も結構歳を取ったせいか・・最近老け役が多いです・・・段々お父さんと近い立ち位置になってきているかも知れません.それでも僕世代でも三國連太郎さんはもっと老け役が専門だったので,佐藤浩一はまだ今のところ中年〜老年のちょうど会社をリタイアするかも的な時期の男性を演じることが多いですね.

ストーリはネタバレなので,役者さんの印象を中心に買いてみました.お買いものはしたからどうぞ.

映画:ブラックボード 戦火を生きて

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戦争ものの映画

2015年のフランス・ベルギー合作の映画.原題は”En mai, fais ce qu’il te plait”(多分フランス語で,意味が分かりません).
ドイツがフランス侵攻したときに避難する市民達とそれを率いる市長一家を中心に,ドイルから逃亡潜伏していた父親,息子のお話が重なりあう. よく出来たストーリだと思いました.実話ベースなのだそうです.
サウルの息子のような凄惨さはないですが,それでもやはり戦争物は人が死ぬので観ていてしんどいですね.
ネットではロードムービー的な紹介のされかたをしていますが,上の写真にある男三人で息子を探しに行く途中のシーンとかからは,確かにそんな印象もありますが,結局この三人のうち最後まで生き残るのは子供の父親役の一人だけなので,ロードムービーというよりはやはり戦争ものという感じです.
戦争の凄惨さにフォーカスするというよりは,その凄惨さの中を生き抜こうとする一般市民の生命力みたいなものを主眼に描きたかったのかも知れません.

多分この映画を録画しておいた理由は音楽がエンニオ・モリコーネだったからでしょう.
Wikiによると1928年生まれですから,御年89歳ですねぇ.
この映画でも相変わらず良い音楽を聞かせてくれます.素晴らしいです.

いつもどおりAmazonのリンクを入れようとしましたが,DVD/BDにはなっていないみたいです.
ブラックボードで検索したら,黒板が出てきました.
あぁ〜,子供が途中避難している街で黒板に行き先を書いておいたのを,後で父親が発見して,その後再開したときにその行為を賢いと息子を褒めているエピーソードがありました.
それで,ブラックボードかぁ.ちとわかりにくいタイトルでした.

映画:レイチェルの結婚

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アン・ハサウェイの初期の映画

2008年のアメリカ映画.原題は”Rachel Getting Married”と,まぁそのまま.
アン・ハサウェイの映画なので見始める前には,彼女がレイチェルなんだと思いこんでいて,ちょっと戸惑う.
以前,彼女の「アン・ハサウェイ 裸の天使」という映画を観た記憶がある.この映画に2005年だから,その3年後.まだこの時期はティーンエージャーの少し不良的な役が多かったのかも知れない.
独特の大きな目が,子供のようでもあり,「プラダを着た悪魔」とか「マイ・インターン」とかの少しキャリアを積んだ感じだが,まだ若い(青い)感を印象づけてくれるのかもしれない.

印象の良い映画

割りとよくできた映画ではないかと思いました.
ドラッグ癖のあるティーンエージャーが,誤って弟を死なせ,それが家族みんなのトラウマになってしまっている.
日本映画だと,静かに流れていく感じに出来上がるのかも知れないけど,流石にハリウッド映画なので,両親は離婚するし,今の家族のなかで巧くいかなくて,生母のところに行くと,女性どうしで殴り合いの喧嘩になり,車で逃げ帰ろうとすると森に突っ込んでしまう.
エピーソードの派手さはあるけで,弟(子供)の死を直視できない大人(ティーンエージャー)達の葛藤をよく描いているなぁと思いました.
ということで,特に誰向けというわけではないですが,是非御覧ください.

ザ・ファイター

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不思議な映画

2011年のアメリカ映画.原題はそのままで”The Fighter”.
ジャンキーでどうしようもないクズだけどボクシングには情熱があるお兄さん役のクリスチャン・ベールの演技が印象的でした.
この役者さんってどっかで見たことあるなぁと思っていましたが,マネーショートに出ていたんですね.覚えていませんでした.
しかしマネーショートの時には記憶では,(サブプライムローンの破綻を予測した)天才的な相場師役だったように記憶しているので,ある意味今回の役とも共通点があるのかも知れません.
最後には世界チャンピオンになる優秀な弟さん役は,マーク・ウォールバーグ.マット・デイモンに似ていると思ってしまうのはアメリカ白人をステレオタイプ視しているのかも知れません.

ボクシングで家族モノというと,日本だと亀田兄弟とその家族を思い出させますが,もしかすると亀田家もこういう家族?って思ってしまいます.
とは言え流石にジャンキーにはなってないので,その点は流石アメリカなのかも知れません.
破天荒な人生と家族が交錯して,最後にはボクシング映画らしく世界チャンピオンになって終わる予定調和でカタルシスを感じたいかたのお買い物は,こちらから.

神のゆらぎ

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不思議な映画

2013年のカナダ映画.原題は”Miraculum”(英語?)
カナダの人ってフランス語喋るんだぁ.と素朴に気がつく.
不思議なテイストの映画でした.
ロバート・アルトマンの群像劇,イニャリトゥの”バベル”を合わたような感じのストーリー展開.
エホバの証人を信仰する看護師の主人公.フィアンセが白血病を病んでいるが宗派のイベントを一生懸命切り盛りしていたりするが,前向きというよりは自殺を志向しているような様子.
その他,情熱的な不倫を続ける初老のバーテンとクローク係の女、互いへの失望を偽りながら暮らすギャンブル狂の夫とアル中の妻、取り返しのつかない過ちを償うためドラッグの運び屋となる男,ってな方々が出てくるが,飛行機が墜落事故を起こした,空港を中心に話が展開していく.
”バベル”を観た時にも思ったが,こういうストーリー展開は,最初なんの話なのかわかりにくいので,前半は実は退屈だけど,段々こういうストーリーの構造みたいなものが見えてくるというのが楽しみだったりする.
エホバの証人なので輸血はできないが,飛行機事故で手術を受けることになった患者(結局死んでしまう)のために輸血をしてしまい,家を出るとこで,再度空港の墜落現場の横を通り抜けるところでエンディングロールになります.
死生観の一つを描いているのだろうなぁ.生きることはとは?死ぬことって?って悩む(最近悩まなくなりました)方のお買い物は,

転職じゃないけどやっと職場が変わりました

http://www.roudousha.net/emerg2/080_syukkou.html

今年の希望が一つ実現した

ここ数年,毎年のように一年の計は元旦にありっていうことで,願い事を幾つか書くことにしていました.
毎年のように,転職を希望していました.
新入社員として90年に入社してから,27年間同じ現在の職場にずっと居続けたことになりますので,本当はちゃんと転身するような感じを狙っていたのですが,結局子会社に出向と相成りました.

本人より周りが先に知っているわけです

2月の会社のイベントの時に,子会社で偉いポジションにいる人が,ブースの前を通ったので,”(飲み会に)誘ってくださいよ〜”って後輩らしく声をかけたんですが,(いわくありげな目線で)”そのうち誘うから〜”と返事.
まぁ,いまから考えるとその前後にOBの方とお話すると,お前は〜〜だぁみたいな話があったので,なんか動きがあるのも?とは思っていたりもしたが,この手系の話は大概そのとおりにはならないのを散々観てきているので,単なる噂が先走っているのかな?と思っていました.
結局本人が知ったのは,3月で,上司から”〜ってな話があるけど〜””まだ分からない”的な話もありましたが,4月の出向ということだったので,この時期に可能性があるということは,かなり確率が高いのだろうと思った次第です.
そこから,引き継ぎ書の作成,仕事が一段落するように,新たな事をやり始めないようにするなど,色々工夫をして3月末に無事現在の職場を去ることができました.

新しい職場

新しい職場と言いながら,半分以上の方は3月までの職場のOBか,以前の発注案件で一緒に仕事した人達ばかりなので,実は新味がありません.
とはいえ,会社のいろんなシステムが違うし,そもそも発注側から受注側に変わるというのが一番の違いです.
PCは割りと早く開通しましたが,それでも会社のキックオフイベントだったり,オリエンテーションだったりで,先週一週間(5日)のうち,全日オフィスに居たのは2日だけという感じ.
3月まで居た職場にも一度打ち合わせで行きましたが,出向なので社員証を持っているので,セキュリティは通れるかと思いましたが,NGで軽くカルチャーショックな感じでした.

ということで,引き続き頑張りますので,ヨロピク.

映画:最愛の子

http://maru-movie.com/

最愛の子

2014年の中国・香港合作.原題は,”親愛的 Dearest”.
思ったより良かった.
中国は一人っ子政策の影響もあって,子供の誘拐が多いというニュースを観たことがある.
ということで子供の誘拐の話し.
誘拐される子供の両親が離婚していて,何故か父親が親権を持っているとのこと.母親の車を追いかけている子供が道の曲がり角の所でとおりを走っている車の影に隠れた瞬間にさらわれるシーンがなぜか印象的だった.
その後,母親がこの時子供が追いかけて来ているのに気がついていたのに車を止めなかったというのを告白するシーンも,なかなかグッとくる.
誘拐犯の嫁は,夫が誘拐してきた子供だと(たぶん)知りながら,自分が不妊症だと信じ込んでいたのもあり,子供を育ててた.
ラストで誘拐犯の嫁が妊娠していることが分かるというのは結構秀逸な終わり方.

しかし,東アジア(韓国・中国)の映画って結構テイストが似ているような気もする.こういう人情噺的なものもあるし(そういう意味では日本の落語もその一派かも知れない),グリーン・デスティニーとかのファンタジー感も,韓国映画や,日本の岩井俊二の映画とかで共通感があるような気がする.
でも,なんか違う.何が違うのか巧く書けないです・・・セリフの言語が違うだけなのかなぁ?

ただ,この後のドキュメントシーンが余計で興ざめしてしまった.ラストが良かっただけに本当に余計なカット.
ジャッキー・チェンの映画とかでこういうメイキングシーンが入るのをよくみるが,本編に続けて見せなくてもいいのに・・とか思う.